転職で特に注目するべき福利厚生の項目は?|そもそも福利厚生とは?
一例として「年収400万円の企業A」と「年収380万円の企業B」があるとします。
年収が高いのはもちろん企業Aのほうですが、「企業Bのほうが福利厚生に力を入れていて、トータルでは優れている」ということもあります。
そこでここでは、転職活動で特に注目するべき福利厚生の種類について解説していきます。
福利厚生とは?
福利厚生:企業が給料とは別に従業員(やその家族)に対して与える報酬
「従業員が長く安定して労働できる環境を作り、生活の質を高めること」が福利厚生の目的とされています。
転職活動で注目するべき福利厚生5選
1:交通費
交通費を全て出してくれる企業もあれば、「毎月○万円まで」などと上限を設定している会社も少なくありません。
また、稀に「交通費は給料に含まれている」という企業もあるので気をつけてください。
いずれにせよ、求人の募集要項を必ずチェックしておきましょう。
ちなみに「どの企業も交通費は必ず出す」と考えている方もいるかもしれませんが、その義務はありません。
なぜなら交通費は「法定外福利厚生」だからです。
法定福利厚生:企業がスタッフに提供するべきと法的に定められているもの
法定外福利厚生:企業が独自に設定する福利厚生
僕が以前勤めていた会社では交通費が出ないばかりか、自動車通勤の場合は駐車場代が引かれていました。
2:家賃・住宅手当
現在居住している家のローンの返済や家賃に対する手当です。「会社として住宅を借りて、スタッフに提供する」という形式を採用している企業もあります。
「転職するにあたって転居してもいい」のであれば、家賃・住宅手当は特に重要な福利厚生であると言えるでしょう。
逆に「持ち家があって、引っ越し(もしくは賃貸を借りる)するつもりもない」場合は、意味のないものとなりますね。
3:昼食や食堂補助
社内食堂の代金の全額(もしくは一部)を企業側が負担してくれるケースが少なくありません。
また、企業側が弁当支給などの形式で昼食補助をしてくれる場合もあります。
「食費」は意外と軽視されがちですが、例えば昼食で毎回500円かかるとすれば、月20回出勤するとして月1万円程度はかかります。
なので、この部分をカバーしてもらえることは非常にありがたいです。
さらには「どこかに食べに行く手間」「自分で昼食にバリエーションをもたせる労力」なども省けます。
4:育児休暇や介護休暇
これについては「そもそも育児休暇や介護休暇の制度があるかどうか」は当然として、それ以上に「実際に休暇を取得できているか」を調べる必要があります。
例えば「育児休暇に対して積極的です」と言っていたとしても、実態が伴っていない会社もたくさんあります。
また、特に育児休暇に関しては、「取得率は高いものの、取得日数が短い」というところも少なくありません。
たとえば、「男性社員の育児休暇の取得率100%、ただし平均日数は1週間以下」という例です。
「育児休暇の取得日数」よりも、「育児休暇の取得率の高さ」のほうが社会に対するアピール材料になるがゆえにこのような状況になっているのでしょう。
5:退職金
退職金については、「定年退職する人にのみ支給される」というイメージを持っている人が多いと思います。
ですが、実際には中途退職者に対しても退職金を出す企業もあります。
退職金の金額は、実績、基本給、勤続年数などにより変わりますが、企業によって計算方法は違います。
また、退職金制度には主に以下の2種類があります。
企業年金制度:継続的に一定額が支給される
退職一時金制度:退職時にまとめて支給される
退職金に限りませんが、企業によってルールやシステムはばらばらです。
事前にきちんとリサーチしておきましょう。
就職してから慌てて調べても時すでに遅しなので、気をつけてくださいね。
転職エージェントを利用すれば、企業の福利厚生のことが分かりやすくなります
転職エージェントとは?
転職エージェントに転職に関する希望条件などを登録すると、担当キャリアコンサルタントが、あなたにマッチする求人を紹介してくれます。
基本的に自分で求人を探す必要はありませんから、とても効率がいいと言えます。
また、転職エージェントは、求人紹介に限らず転職・就職全般のサポートを無料で行ってくれます。
転職エージェントによって得意な業界や不得意な業界がありますので、最低でも2社以上は転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職エージェントが福利厚生についても教えてくれる
転職エージェントは各企業の福利厚生に関する情報を正確に把握しています。
面接では中々聞きにくいものもあるでしょう。
そういう場合にはキャリアコンサルタントへ相談しましょう。
あなた自身で調べる必要がなくなります。
そして、福利厚生についてなんらかの勘違いをすることもなくなります。
また、例えば「交通費」については直接聞くのが多少ためらわれるかもしれませんが、転職エージェントに登録していれば、担当キャリアコンサルタントが代わりに質問したり、交渉したりしてくれます。
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