ワーク・ライフ・バランスって何?自分らしく働ける職場に出会う5つのポイントを紹介!
ワーク・ライフ・バランスを大切にする企業が増えています。
これから就職する方、転職を考えている方の中にも、
「ワーク・ライフ・バランスを大切にできる職場を探したい!」
という傾向がみられます。
ワーク・ライフ・バランスは、その名の通りワーク(仕事)とライフ(生活)のバランスが取れた状態のこと。考え方の起源や取り入れ方をチェックしてみましょう。
ワーク・ライフ・バランスはいつ誕生した?
ワーク・ライフ・バランスは働き過ぎによる心の病気や過労死、自殺などを防ぐために生まれました。
世界各国で同じような取り組みがありますが、日本では2007年。
内閣府の政策として、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定されています。
仕事と生活の調和推進サイトによると、
「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない」
とあります。
内閣府:「仕事と生活の調和推進サイト」
ワーク・ライフ・バランスを意識すると、働き過ぎを減らせるため
「趣味の時間や家族との時間が作れる」「健康な心身を維持できる」といったメリットがあります。
その一方で、いまだにブラック企業と呼ばれる会社が、社会には存在しています。
就職・転職の際は、希望する勤務先のワーク・ライフ・バランスがどのくらい整っているのかをチェックの上、気持ち良く働ける職場を選びましょう。
ワーク・ライフ・バランスの良い企業を見分けるポイント5つ
働きたいと考えている企業が、ワーク・ライフ・バランスを重視しているかどうか。
就職・転職前にどう見分けたら良いのでしょうか?
かしこく見抜く5つのポイントをみてみましょう。
「ポイント1:認定企業を選ぶ」
厚生労働省などが主体となり、ワーク・ライフ・バランスが整った安全衛生優良企業が認定されています。
安全衛生優良企業マーク推進機構
厚生労働省が委託しているこちらのサイトでは、ホワイト企業だけでなくブラック企業の検索もできますので、参考にしてみてください。
その他にも、都道府県や自治体で、ワーク・ライフ・バランスに配慮した働き方ができる企業が認定されています。住んでいる県や自治体のサイトも、しっかりチェックしておきましょう。
積極的にワーク・ライフ・バランスを推進し、認められている企業であれば働きやすいといえます。
就職・転職だけでなく、地域のお店、サービスを利用する際も、認定企業から選んでみてください。雰囲気の良い店舗や企業に出会えるはずです。
「ポイント2:自由な働き方ができる」
ワーク・ライフ・バランスに優れた職場の多くが、フレックス制や時短勤務、リモートワークなど、幅広い働き方に対応しています。
「子どもを保育園に預けてから出社したい」
「要介護者がいるから、できるだけテレワークを希望している」
など、はたらく人の事情に寄り添ってくれるシステムがあるかどうか、たしかめておきましょう。
「ポイント3:休業制度が充実している」
妊娠や出産、子育て、介護や看護など、やむを得ない理由で職場を離れるケースが考えられます。この時、きちんと休日が用意されている企業なら、家庭を大切にしながら仕事も楽しめます。
その他にも、
・男性の育休取得率が高い
・福利厚生が充実している
・夏季休暇や冬期休暇が長い
・リフレッシュ休暇やボランティア休暇が用意されている
といった企業はプライベートを大切にしやすいでしょう。
「ポイント4:残業時間が少ない」
残業時間が多い企業は、自分の時間が少なくなりがちです。
その一方で、残業は多いけれど休日も多い、という職場もあります。
早めに帰宅できる企業を探している方は、月当たりの勤務日数、勤務時間をよくたしかめた上で、応募するかどうか検討しましょう。
中には、管理職(管理監督者)だから残業代を出さないという「名ばかり管理職」という慣習が残っている企業もあります。
このケースは、残業時間がカウントされないため、求人情報からでは様子が探れません。
管理職が厳しい労働環境に置かれていないかどうか、気になる方は、口コミサイトを活用してください。
事前にリサーチしておくと、失敗を防げます。
「ポイント5:業界から選択する」
仕事の中にはワーク・ライフ・バランスを整えやすい業界があります。
就職先や転職先に、このような業界を選ぶと、理想の働き方が叶いやすくなります。
ワーク・ライフ・バランスが特に良いと言われているものには、下記のような業界があります。
メーカー業界
医薬品業界
電気ガス業界
銀行・金融・証券業界
機器製造業界
これらの業界は、残業の少なさや休暇の取りやすさに定評があります。
反対に、飲食店や販売などのサービス業。
冠婚葬祭、農林水産業、不動産、土木関連など、土日休みの人が利用する店舗やサービス。
農林水産など、自分が休んでしまうと変わりがいない、トラブルに対応できない、といった仕事はワーク・ライフ・バランスを取りにくいようです。
一見忙しそうに思える仕事に配達業や介護業界、24時間体制の製造業などがありますが、これらの仕事は逆にシフトがしっかり組まれていて、休みを取りやすい面もあります。
就職・転職を考える際は、業界やジャンルだけでなくシフトや従業員数、有休の取得実績などもチェックして、ワーク・ライフ・バランスを取れるかどうか、検討しましょう。
まとめ
ワーク・ライフ・バランスが良い企業を選ぶと、心身のストレスを軽減できます。
「仕事だけに縛られるのは嫌」
「自分の時間を確保したい、家族との時間も大切にしたい」
と考える方は、働きやすい企業を探してみましょう。
認定企業や働きやすい業界、企業情報などから、最善の就職先・転職先を探して、気持ちの良いスタートを切ってください。
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