「未経験者可」「学歴不問」の本当の意味とは?
転職活動で求人票をチェックしていると、よく「未経験者可」「学歴不問（学歴とは無関係に採用する）」という表現を目にします。
こういった文言について「それは建前で本当は経験がないと採用されないし、学歴によっては門前払いされる」と感じている方は少なくないはずです。
確かにそういった側面もありますし、同じ能力の人が二人いれば、経験の多い人・高学歴の人が優先されることでしょう。
ただ、実際にはこれらの表現についてはさらに深く考える必要があります。
「未経験者可」にも3種類ある｜それぞれでニュアンスが異なります!
・仕事自体をしたことがない人でも可（未経験者可）
・この業界での仕事をしたことがない人でも可（業界未経験者可）
・この職種での仕事をしたことがない人でも可（職種未経験者可）
一つ目に関しては「社会人経験がない人」が該当します。また、学生などでアルバイトの経験しかないという場合でも、求人票を出している企業としては、こちらに分類するケースが多いです。
また、「業界未経験者」としては、「保険業界で営業職に就いていた人が、旅行業界の営業職に転職する」などが当てはまります。
そして、「職種未経験者」としては、「不動産業界で営業職に就いていた人が、不動産業界の経理部門に転職する」などが該当します。
これら3種のニュアンスは全く異なります。
求人票をしっかりと読み込めば、企業がどのような人材を望んでいるのかが分かるはずです。
求人票に「未経験者可」と記載する企業の狙いは?
では、企業側は何を狙って「未経験者可」と求人票に書くのでしょうか。
主なものを挙げていきます。
応募者を増やしたい
・慢性的な人材不足
・応募が全くない
などの理由で、「実際には経験者が欲しい」と考えていても、そうも言ってられないので「未経験者可」と記載されることがあります。
厳しい雇用条件や労働条件を掲げている企業が、間口を広げるために書くケースもあります。
業界・職種未経験者を求めている
これはつまり「前職のノウハウを活かせる人が欲しい」ということです。
ブライダル業界の知識や経験、おもてなしや気配りのスキルを活かして欲しい、というような場合です。
こういった意図は求人票を丁寧にチェックすれば見えてくることでしょう。
本当に初心者からでもスタートしやすい仕事である
裏もなにもなく、本当に初心者・未経験者からでも始めることができる仕事であるために、「未経験者可」と記載することもあります。
シンプルな接客や事務、単純作業や雑務などをすることになるケースが多く、具体的には「肉体労働系」「販売職」「飲食店（接客）」などの求人でよく見られます。
研修制度などが充実しているとアピールしたい
「研修をきちんと行いますから、未経験者・初心者も積極的に応募してください」というスタンスです。
これについては求人票にそういった内容が明確に記載されている場合が多いです。
具体的に言うとIT業界にはこういった企業が多いです。
「経験がないとIT企業に転職することはできない」というイメージを抱いている人もいるでしょうが、近年の人材不足の影響で、未経験者を積極的に採用するところも増えてきています。
僕もITは全くの未経験で、エクセルやパワポも使った事ありませんでしたが、今はIT企業で働いています。
「学歴不問」が意味するところは?｜意図を読みましょう
続いては「学歴不問」を求人票に記載する企業の主な狙いを紹介していきます。
ポテンシャルや経験を重視したい
「経験や将来性を重視して採用活動をしています」とアピールしたい企業は、「学歴不問」と記載することが多いです。
反対に「四年制大学卒以上」などと書いてしまうと、求人票を読む人に「能力があっても、学歴が低いと雇わないのか……」とがっかりされてしまう可能性があります。
「実力主義」「成果主義」と言いながら、「大卒以上」となっていると「結局学歴重視か。。。」となり、印象が悪くなるかもしれません。
若い人が欲しい
長い時間をかけてスキルを磨いていく必要のある技術職や、体力を求められる肉体労働などの場合、「学歴」よりも「若さ」が重視される傾向にあります。
例えば、高卒であれば未成年から育成していくことができますが、大学院を出るなどしていれば、その時点で20代半ばくらいになってしまいますよね。
応募者数を増やしたい
「未経験者可」のところで解説した内容とほとんど同じです。
「未経験者可」と「学歴不問」が両方記載されているケースも少なくありませんよね。
転職エージェントを利用すれば企業側の真意が分かります
転職活動をする場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントに希望の条件などを登録すると、その条件にマッチする求人を紹介してくれますから非常に便利です。
また、転職エージェントは各企業のことをとても詳しく把握していますから、「学歴不問・未経験者可」と記載する企業側の真意なども理解しています。
ですから気になるのであれば、転職エージェントの担当キャリアコンサルタントに聞いてみてはいかがでしょうか。
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