50代の転職活動を取り巻く現実について|転職を成功させるには?

転職

50代の転職活動を取り巻く現実について|転職を成功させるには?

何歳からでも転職活動をすることはできますが、やはり50代で行うとなると厳しいものがあります。

そこでここでは50代の転職活動を取り巻く実情と、転職活動を成功させるためのコツについて解説していきます。

50代の転職成功率はどれくらい?

早速リアルな数字を見ていきましょう。

平成30年における転職入職者数(離職から12か月以内に転職した人)の比率は以下の通りです。

30代前半:およそ21%

30代後半~40代前半:およそ21%

40代後半~50代前半:およそ16%

50代後半:およそ15%

60代前半:およそ23%

「離職してからすぐに転職できている50代」は約15%しかいません。

大半の人が50代の転職で苦しんでいると言っても過言ではないのではないでしょうか。

(60代以降は非正規雇用者が増えるため数値が高くなります)

もちろん50代でも転職して夢を叶えている人はいますし、ネット上などで口コミを探せばそういった方がたくさん見つかることでしょう。

50代での転職活動が難しい3つの理由

1:即戦力になることが求められる

未経験者でも20~35歳くらいまでであれば「これから育てていく」という前提で採用してもらえる場合もあります。

ですが50代の求人については、「即戦力を探している」という前提であるケースが大半です。

もちろん50代の新人を育てていくこともできるかもしれませんが、「一人前になる頃には定年間近になっている」ということもあり得ますし、企業から見れば「育成のコストパフォーマンスが低い」と言わざるを得ません。

2:扱いにくいと思われやすい

50代でもこれまで積み上げてきたノウハウを活かせる仕事に転職するのであれば、そこまで難易度は高くならないかもしれません。

ですが50代の方の中には、プライドが高く「自分のやり方で仕事をしたい」「自分よりも年下の上司を持ちたくない」などと考えている人も少なくありません。

そのことは企業側としても理解していますから、経験者であっても採用されない可能性が低くはありません。

3:ポストの空きが出にくい

50代ともなれば安定したポジションや給与が確保されているケースが多いですから、なかなかポストに空きが出ません。

50代の転職に多い3つの失敗とその対処方法

1:プライドが高すぎる

50代ともなるとかなりのキャリアを積んできたでしょうから、「自分にふさわしい仕事をしたい」「年収の高い仕事がしたい」などと考えてしまうプライドの高い人が少なくありません。

もちろんプライドが高いこと自体は構いませんが、そのプライドを貫こうとすればするほど転職活動が厳しいものになるということは理解しておきましょう。

スムーズに転職活動を終わらせたいのであればプライドを捨てる勇気も必要です。

2:「これまでの経験を活かせる職場」にこだわりすぎる

50代で転職するのですから、「できるだけこれまでの経験を活かしたい」と考えるのは自然なことです。

ただ極端に言えば、「あなたの経験が活きるのは、今の会社だけ」という可能性もあります。

企業によって仕事内容や目指すものは違いますから、同じ業界であっても必ずあなたのノウハウを活かせるとは限りません。

3:適性のない職種に転職してしまう

これも意外と多いパターンです。

例えば、「現職で○○の仕事を高パフォーマンスでこなすことができていた」としても、それは周りの協力があったからこそかもしれません。

また、その人自身にある程度の立場や権限が与えられていたために、なんとかなっていたという可能性もあります。

ですから50代の転職活動であっても慌てずに、まずは自己分析などをきちんと行い、自分のスキルや経験を客観的に理解しましょう。

50代の未経験者でも転職しやすい職種とは?

・警備

・接客、営業

・介護、福祉

など慢性的に人材が不足している業界であれば50代未経験者であっても、「むしろすぐに入社してください!」くらいの勢いで採用してもらえる可能性があります。

ただ、人手が足りていない職種は給与が低い傾向にあり、場合によっては最低賃金に近いケースもあります。

そのため、特に現職で輝かしいキャリアを積んできた人は、転職することによって年収が半分以下になってもおかしくありません。

ですから、「どうしてもこの業界で働いてみたかった」などの情熱がある人以外は、慎重に検討する必要があると言えるでしょう。

50代の転職活動には「転職エージェント」をおすすめします

転職エージェントに登録すると、あなたの規模条件に合った仕事を紹介してくれます。

自分で求人を探す手間が省けますから、50代の方に限らず転職活動をする場合は登録しておくことをおすすめします。

また、転職エージェントの担当キャリアコンサルタントと相談することで、「自分の特性」や「本当に転職したい業界」などが見えてくる可能性もあります。

以前キャリアコンサルタントから聞いた話ですが、50代の転職希望者に「あなたは何が出来ますか?」と質問したところ「決済が出来ます」と答えたそうです。

「決済が出来るというのは具体的にどういう内容ですか?」と聞いたところ。

「決済書にハンコを押せます」と返ってきたようです。

嘘みたいな話ですが、転職経験がない50代の方は外の世界を知らない場合があります。

自分を客観的に見てくれる人の意見は、転職活動で非常に重要になってきます。

ぜひ一度キャリアコンサルタントと面談をしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました