契約社員と派遣社員の違いは?|それぞれのメリット・デメリットは?
僕は派遣で工場で働いていました。
わかってるようでわからない、契約社員と派遣社員の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
契約社員と派遣社員の違いは?
契約社員と派遣社員の一番の違いは、「誰に雇われているか」です。
工場で働く場合を例に出すと
契約社員:工場と直接雇用契約を結んで、工場で働く
派遣社員:派遣会社と雇用契約を結んで、工場で働く
ということです。
派遣社員の場合は、就業先との間に派遣会社が入ることになります。
契約社員のメリット
正社員雇用される場合がある
契約社員は就業先と直接雇用契約を結んでいます。
そのため、活躍したりある程度の年数が経てば、正社員採用される場合もあります。
採用する側も、外から全く知らない人を採用するよりも、「自社で働いていて、実力や人となりが分かっている」契約社員から選ぶ方が安心できる、という思いがあります。
ただ、「契約社員からの正社員登用はしない」というスタンスの企業も当然ありますから、事前にきちんとチェックしておきましょう。
正社員に近い仕事をすることができる
派遣社員の場合は「正社員の補助」のような仕事を任されるケースが多いです。
一方、契約社員であれば正社員と同じ内容の仕事か、それに近い仕事を担当できる可能性が高いです。そのためキャリアアップやスキルアップをしやすくなります。
契約社員のデメリット
雇用期間の定めがある
契約社員の契約期間は基本的に3年までです(満60歳以上の人や、高度専門職に関しては5年まで)。
また、6か月~2年契約になるケースもあります。
もちろん更新してもらえる場合もありますし、期限前に正社員採用されるケースもあります。
ですが更新がなければ失職することになります。
契約満了後は転職活動をする必要がある
企業側には「契約満了日の30日前までに告知する義務」があります。
そのため、いきなり「明日から来なくていいです」と言われるわけではありません。
ですが、早めに転職活動を始めなければならないことは確かです。
ただし、
・雇用保険の加入期間が1年以上
・同じ企業での勤務期間が3年未満
・会社都合で契約満了となった(=会社の都合により更新しない)
という条件を全て満たしている場合は失業保険を制限なしで取得できます。
また、自己都合で契約満了にしたとしても、制限ありで失業保険をもらうことが可能です。
万が一「会社都合による契約満了なのに、自己都合扱いになった」という場合は、ハローワークから「異議申し立て」をすることで失業保険を制限なしで取得できます。
泣き寝入りせずに、ハローワークに相談してください。
派遣社員のメリット
職が途切れにくい
派遣社員であれば契約が満了しても、派遣会社側が次の仕事を紹介してくれます。
また、派遣会社は基本的にあなたの希望条件に沿う仕事を提示してくれます。
派遣会社が相談にのってくれる
直接雇用の場合は、職場でトラブルや悩みがあってもなかなか相談する人がいないです。
派遣の場合は、派遣会社の担当者や相談窓口がありますので、そこに相談をする事ができます。
時給が高め
派遣社員は時給が比較的高い傾向にあります。
そして残業がない、もしくは少ない場合も多いので、「時給換算すると正社員よりも高い」ということも起こります。
僕が働いていた自動車工場も時給がバチくそ高かったです。
派遣社員のデメリット
交通費は自己負担であるケースが多い
「時給を少し高めにするぶん、交通費は自分で出してください」ということなのでしょうか。
交通費は支給されないケースが多いです。
通勤距離が長い人の場合は時給だけではなく、交通費のことも頭に入れておきましょう。
雇用の安定性が低い
企業側が人員整理をする場合、派遣社員が真っ先に切り捨てられることが多いです。
僕が自動車工場を転職しようと思ったのも、「コロナで切られるかもしれん」と思ったからです。
他にも、切り捨てるまではしなくても、部品や材料の供給不足で生産量を落とす時や、売上が悪くて出荷量を調整する際も出勤日を減らされたり早上がりをさせられたりします。
時給で働いているので、出勤日数が減ったり労働時間が減ったりすると、その分給料が減ってしまいます。
派遣社員と契約社員のどちらがいい?
どちらもメリット・デメリットがあるので、どちらがいいと一概に言うことはできません。
ご自身が何を望んでいるかによります。
派遣社員が向いている人
・気楽に働きたい人
・大手企業で働きたい人
・社員とあまり交流したくない人
企業と直接契約するわけではありませんから比較的気楽ですし、社員との交流が少なくて済むケースもあります。
また、派遣であれば大手企業を紹介してもらえるケースが意外と多いです。
僕も派遣で工場で働いたのは全て大手企業でした。
契約社員が向いている人
・キャリアアップしたい人
・正社員を目指している人
・正社員と同じように扱われたい人
解説した通り、堅実にキャリアを積んだり、正社員登用を狙っている人には契約社員をおすすめします。
また、派遣社員の中には「社員から明らかに下に見られて辛い」と感じる人もいます。
契約社員であれば必ず対等に扱われるというわけではありませんが、そういった部分で傷ついてしまうかもという人は契約社員になることをおすすめします。
もちろん結局は「その企業次第」ですが。
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