転職活動でたまに耳にする「お礼状」とは?|本当に必要なの?
転職関連の情報を探っていても、あまり耳にしない言葉ですから「お礼状」というもの自体知らない人も多いと思います。
そこで今回はこの「お礼状」について解説していきます。
お礼状とは?
お礼状:一次面接や最終面接の後に「面接をしていただきありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えるために送る手紙やメールのこと
というのはもちろん建前で、「少しでも採用されやすくなるように」という気持ちで作成する人が大半のはずです。
そして企業側としてもそのことは重々承知しています。
また、お礼状は基本的に「新卒の大学生の就職活動」における文化であり、一般的な転職活動ではあまり見かけないものです。
お礼状が合否に影響することはある?
お礼状を送っても採用されやすくなることはまずありません。
強いて言えば、「全く同じスペックの2人」がいて、片方だけお礼状を送ってきた場合はそちらを採用する場合があるかもしれません。
また、お礼状を送ることが逆効果になることもまずないと言われています。
なぜなら企業側としても「単なる形式のものである」と理解しているからであり、「魂胆が見え透いていて印象が悪い」などとは思いません。
それに、そもそもお礼状を読まない可能性もあります。
お礼状の書き方テンプレート
続いてお礼状の書き方のテンプレートを紹介します。
1:件名
【本日の面接のお礼】◇◇大学(などの所属) ○○(あなたの名前)
とにかくシンプルにします。
ちなみに、「どこにも所属していない」のであれば省きます(以降も同様)。
2:宛名
「会社名+部署名+役職(肩書き)+氏名」など知っている限り詳しく書きます。
ただ、名前がわからなければ
「○○株式会社○○部
採用ご担当者様」
などでも構いません。
3:あいさつ
お世話になっております。
○○大学(などの所属) ○○(あなたの名前)です。
と書きます。
時候のあいさつなどは不要です。書いても誰も読みません。
4:本文
2~3文におさめましょう。
・面接していただきありがとうございます
・以前から第一志望でしたが、面接を経てもっとその気持ちが強まりました
・もし次の機会をいただけましたら、その折はよろしくお願いいたします
という内容を、文体を整えてまとめてください。
「お礼を言いつつ、自然にモチベーションの高さを示す」のがポイントです。
5:結び
取り急ぎお礼をお伝えしたく、メールをお送りしました(お手紙を差し上げました)。
今後ともよろしくお願いいたします。
6:署名
・大学名(などの所属)
・名前
・連絡先
といった3点を書いて締めます。
面接のお礼状を送るときの注意点
少しでも面倒だと感じるのであればやめましょう
先ほどもお伝えした通り、お礼状を送ったからといって採用されやすくなるということはまずありません。
ですから少しでも面倒だと感じるのであれば作成する必要はありません。
適当な気持ちで書いて、誤字脱字をしたり宛名を間違えたりすると、逆効果になってしまう可能性にがあります。
お礼状を作るのは意外と神経を使う作業なのです。
ですから、特に「毎日の転職活動でストレスを溜めている人」は、わざわざ神経を使って書くほどではないのではないでしょうか。
一刻も早く送る
メールであれば面接が終わった当日に送信します。
そして手紙の場合も、なるべくその日のうちに速達で送りましょう。
タイミングが遅れると、ただでさえ「取ってつけたもの」であるお礼状がさらにわざとらしいものになります。
宛名ミスや誤字脱字は絶対にNG
先述の通り、誤字脱字はNGです。
特に宛名ミスだけは絶対にしてはいけません。
「面接の延長」になってはいけません
お礼状はあくまで感謝を伝えるものです。
先ほど紹介した通り、「志望する気持ちがさらに強くなりました」くらいのアピールであればしても構いませんが、それ以上の何かを書いてはいけません。
例えば、
・シフトを増やせます
・○○の資格を持っています
などですね。
また、
・面接官の○○様のお人柄に惹かれました
などと露骨に媚びを売るのも絶対にNGです。
結論:お礼状を書くのはおすすめしません
結論としてお礼状を作成するのはおすすめしません。
なぜなら、「プラスに働くことがなく、逆効果になる可能性を完全に否定することはできないから」です。
メリットが小さいわりに、リスクが大き過ぎます。
どれだけ注意を払っても、誤字脱字や宛名ミスをすることがあるかもしれません。
また、お礼状を作るための「時間」と「精神力」がもったいないです。
お礼状のために疲れるくらいであれば、通常の転職活動で疲れるべきです。
転職エージェントを利用すればお礼状は完全に不要になります
ちなみに転職エージェントに登録した場合は、お礼状を作成する必要は一切ありません。
もし、必要なのであれば転職エージェントの方から「この会社はお礼状出した方が良いですよ」と事前に連絡があります。
お礼状のことを抜きに考えても、非常に便利なサービスですから、最低でも1つは転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。
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