転職に伴って退職する場合の一般的な流れ|退職のタイミングは?
転職活動をスタートする前に、「転職先から内定が出た場合に、現職を退職するまでの流れ」を把握しておきましょう。これを知っておかないと転職先や、現職の職場に迷惑がかかる可能性があります。
転職先から内定が出てからの流れは6ステップ
それでは転職先が決まってからのステップを紹介していきます。
1:内定が出たら、余裕のある入社日に設定してもらう
現在無職なのであれば「内定後すぐに入社」ということで構わないですが、転職する場合は入社日までに十分な猶予が必要です。
できれば2~3か月先を入社日にしてもらいましょう。
ただし、求人票に「急募!」などと書かれていた場合は、急いで人員を確保したい理由があるはずなので、面接時に確認しましょう。
ただ、だからといって入社日までに余裕がなさすぎると現職で困ることになりますから、現職との兼ね合いによっては、「諦めなければならない求人」も出てくることでしょう。
2:退職の意思表示をする、退職届を出す
内定が出たらすぐに退職の意思表示をしたり、退職届を出したりしましょう。
この辺りの流れについては、あなたの職場の就業規則などを確認してください。
法的には原則として「2週間前までに退職届を出せばOK」なのですが、少し短い気がします。
退職までの時間が短いと、あなた自身が引き継ぎなどの作業で慌ただしくなる可能性もあります。
「口頭で退職の意思表示をする→認められる→退職願・退職届を出す」という流れにできれば、円満に退職できると言えるでしょう。
ただ、引き留められてしまったり、なかなか退職を認められなかったりする場合は、いきなり退職届を出すことも検討しましょう。
それから退職の意思表示をしたタイミングなどで、上司から「どこの会社に転職するのか」などと聞かれる可能性もありますが、言う必要はありませんので、言いたくなければ言わなくても大丈夫です。
ちなみに退職願・退職届には以下の違いがあります。
退職願:雇用主に対して「退職の許可」を求めるための文書。提出しても退職の意思表示をしたことにはなりません
退職届:「雇用契約の解除」を目的とする文書
3:引き継ぎ準備や退職日の相談(退職1ヶ月半〜2ヶ月前)
あくまで目安ですが退職1ヶ月半〜2ヶ月前くらいから、退職日に関する相談をすることになるでしょう。
ちなみに「有給休暇の消化」の関係上、「書類上の退職日」と「(有給休暇を加味した)事実上の退職日」がずれる可能性もあります。
そして、これまで行ってきた通常の業務から「引き継ぎのための業務」へと徐々にシフトしていくことでしょう。
4:取引先関係者への報告・引継ぎ(退職2週間前)
業種によっては退職の2週間ほど前から、取引先関係者に「退職します」と報告したり、新しい担当者を紹介したりすることになるでしょう。
特に人脈が重要な業界の場合、ここできちんと引き継いでおかないと企業に多大なダメージが及ぶ可能性もあります。
5:退職日
いよいよ退職日です。
貸与品の返却や、退職関係の書類などを受け取ることになるでしょう。
その他、「やり残し」を絶対に起こさないようにしてください。
退職後も仕事の連絡が来るのは非常に面倒です。
6:退職後
郵送により「離職証明書」などが届きます。
その他、返却するものがあれば社内のルールに従って、郵送などで返しましょう。
ここまで進むと退職完了と言えるでしょう。
どうしても退職できない場合は退職代行サービスの利用も検討しましょう
引き留めが酷い、ブラック企業で上司とのやり取りをしたくないなどの理由で、「退職代行サービス」を使う人が増えています。
退職代行サービスに相談すれば、基本的に一切会社側とやり取りすることなく退社することが可能です。
もちろん法的な問題は全くないサービスですから、どうしても退職できない場合や「もう話もしたくない」という場合は利用を検討してはいかがでしょうか。ちなみに料金相場は1回3~5万円程度です。
また、「退職代行サービス側が、残りの有給休暇を全て取得してくれる」という形で、事実上の即日退社ができる可能性もあります。
逆に言えば、有給休暇が残っていなければ基本的に即日退社はできません(いずれにせよ会社側とやり取りする必要はありませんが)。
下記の退職代行サービスであれば、会社や上司に連絡する必要はありません。
「無断で会社に行かなくなる」のは絶対にNGです
会社に行きたくなくなる気持ちもわかります。
もう関わりたくない、話もしたくない。という気持ちもすごくわかります。
ただ、これをしてしまうと会社から頻繁に連絡が来てしまいますし、自宅に来てしまうかもしれません。
最悪の場合は無断欠勤による懲戒解雇処分となってしまう場合もあります。
また、詳しく説明すると長くなるので省きますが、「雇用保険被保険者証」の関係で、転職時に困ることになるかもしれません。
ですからどんなに辛くても、無断欠勤だけはやめておきましょう。
退職代行サービスで、安全に不利益を被る事なく退職してください。
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