転職・中途採用の面接でよく聞かれる質問集
「転職・中途採用の面接」でよく聞かれる質問があります。
ここでは面接の進行順に、質問例と答え方の例を挙げていきます。
自己紹介時
・自己紹介をお願いします
・職務経歴を教えてください
・前職での働き方は?
面接官は職務経歴書や履歴書を読んでいますから、これらの情報はおおよそ知っています。そのため、ここで重要になるのは、「必要な情報だけを分かりやすく伝えるセンス」です。
それぞれの質問について、脱線せずに1分以内に答え切ることを心がけてください。
・長所や強みは?
・それは仕事にどう活きますか?
・短所や弱点は?
・それをどうカバーしてきましたか?
面接官は「自分を客観的に分析しているか」を見ます。
浅い内容に回答にならないように、「ビジネスマンとしての自分」を掘り下げつつ回答するのがポイントです。
・前職で最も力を入れたことは?
・前職でどのように評価されていた?
・前職における最大の成果は?
「経営・組織という視点でどうだったか」を客観的に答えるのがポイントです。
よく分からなければ、「自分は上司にどのように評価されていたか」を思い出しながら答えましょう。
転職理由に関する質問
・転職理由は?
・他に転職理由はありませんか?
・残業はできますか?
・年収の希望は?
転職理由を伝えると、まれに「それは今のお勤め先では実現できないですか?もっと他に理由があるのではないですか?」と質問される場合があります。
このとき「実は前職はブラックでした……」などではなく、
「実は○○(仕事内容、キャリアなど)をしたかった→そのために○○という努力をした→でも実現しなかった→実現できそうな会社に転職したいと思った」などと、論理的に伝えることをおすすめします。
本当に前職がブラック企業だったとしても、それを面接官に言っても意味がありません。
これらの質問に限りませんが、「面接官が何を知りたがっているのか」を常に意識しましょう。
残業と年収については絶対に譲れない部分がある場合はそれを伝えます。
そこをハッキリとさせておかないと、入社したとしても、またすぐに辞めたくなるかもしれません。
志望動機関連
・志望理由は?
・当社を希望した理由は?
・他の企業でもあなたの希望は叶いそうですが
・当社の社長の名前は?
・コーポレートサイトは読んでいますか?
まず間違いなく志望動機を聞かれますが、「この条件だから選んだ」のではなく、「この会社だから選んだ」ということが伝わるようにしましょう。
そうでないと、「他の会社でもいいのではないですか?」という質問を招く可能性があります(もちろん志望動機をきちんと言ったとしても、少し意地の悪い質問が来るケースはあります)。
また、「社長(代表者)のフルネーム」「企業理念」「資本金」「沿革」などは必ず把握しておきましょう。これらの基本情報を知らないだけでも、一発で落とされる場合があります。
・当社のいいところは?
・志望順位は何位ですか?
会社の研究をきちんとしていれば、これらについて情熱的に説明できるはずです。
また、志望順位については、たとえ何番であっても「一番です!」と言ってしまって構いません。
自分のビジョンについて
・入社後にしたいことは?
・あなたはどのように我が社の役に立ってくれますか?
・ゆくゆくは、当社の社長になりたいですか?
「具体的にやりたいことがあり、強いモチベーションを持って働く意思があること」を示しましょう。
また、「社長になりたいです!」と言った場合に、多くの企業では「それくらいの意識があるべきだ!」と好意的に受け取りますが、「現場で働き続けるつもりはないのか……」とネガティブな印象を抱く会社もあります。
企業研究をしつつ、どちらのスタンスが好まれるのか判断しておきましょう。
ユニークな質問
ビジョンに関する質問のあとは、「その業界ならでは」の質問が来る場合が多いです。
業界特有の質問はイレギュラーな内容になりにくいですし、あなた自身も興味があるでしょうから答えやすいはずです。
そして、その後は以下のようなユニークな質問が出る可能性があります。
・生きがいはありますか?
・あなたにとってお金とは?
あまり考え込むのではなく、思いついたことを分かりやすく言葉にするほうが好まれる傾向にあります。
・私(面接官)についてどう思いますか?
・採用されると思いますか?
このような答えにくい質問が出るケースもあります。
あまり露骨に媚びを売るべきではありませんが、「ユーモアを意識して笑顔で、当たり障りのないことを答える」のが大事です。
・大手企業から内定が出たらそちらに行きますか?
・他に何社応募していますか?
1つ目については内心どう思っていようが「いいえ」で構いません。
また、2つ目の質問に関しても「他には受けていません」でも大丈夫です(面接官側が調べることはできません)。
そして実はこれらの質問に対する回答の仕方で一番大事なのは、「他の会社の名前を一切出さない」ということです。具体名を出してしまうと、「コンプライアンスへの意識が薄い」「秘密を守ることができない」などと思われる可能性があります。
「入社した後も社内の機密をしゃべってしまうのではないか」と思われてしまって、良い印象はありません。
面接の場で他社の状況や応募企業数などを話す必要はありません。
特に、真面目な方や正直な方はペラペラと本当のことをしゃべってしまわないように気をつけてください。
コメント