転職活動で内定辞退をするときの注意点|転職エージェントの利用がおすすめ
転職活動をするにあたって特に複数の企業に応募していた場合は、いわゆる「内定辞退」をすることもあるかもしれません。
ここではその内定辞退に関する注意点やマナーについて解説していきます。
そもそも内定辞退をすることはできる?
ルール上、内定辞退をすることはもちろん可能です。法的に言えば内定承諾後でさえ辞退することができます。
ただ、企業側も採用活動のために少なくないお金を使いますし、内定承諾をしましたら入社準備を開始します。
ですから、実際には「内定承諾後の辞退は、基本的にNG」と考えておくべきです。
特に転職エージェントを利用している場合に、内定承諾後の辞退をすると「困った利用者」という扱いになり、その後の対応が悪くなる可能性もあります。
もちろん担当キャリアコンサルタントなどの態度が露骨に酷くなるようなことはないでしょうが、例えば「転職先の紹介」が後回しになってもおかしくありません。
キャリアコンサルタントも自分の営業成績に関わってきますし、紹介をした企業とも気まずい雰囲気になってしまいます。
話を戻しますが、「この日までに内定を承諾するかどうか答えてください」という期限が設定されるでしょうから、それを守りましょう。
他の企業の選考との兼ね合いでどうしても期日までに回答できないのであれば、すぐ企業に連絡を入れて、「少し待ってもらえないでしょうか」とお願いしましょう。
※もっともらしい言い訳を用意する必要はありません。
「他の企業の選考が進んでいるので、待ってほしい」と正直に言います。ごまかそうとしてもすぐに見抜かれて、印象が悪くなるだけです。
これで2~3日猶予をくれる可能性があります。ただ、「今すぐ結論を出してください」という流れになるケースももちろんあります。
内定辞退の進め方とマナー
それでは具体的に内定辞退の進め方とマナーについて解説していきましょう。
とにかくすぐに連絡を
内定を辞退することを決めたら一刻も早く連絡を入れます。
転職エージェントを利用している場合は担当のキャリアコンサルタントに、企業に直接応募しているのであれば採用担当者に電話をかけます。
※ただし営業時間外に電話をかけるのは絶対にNGです。
そして電話で「内定を辞退します」と明確に伝えます。
このときもったいぶらずに単刀直入に言ったほうが、相手としても次のアクションが取りやすくなり、助かります。
※転職エージェントを使えば、基本的に企業にダイレクトに連絡を入れる必要はなくなります。それ以外でも色々と役立ちますから、転職活動では転職エージェントを活用することをおすすめします。
内定辞退の理由を聞かれた場合は?
企業の採用担当者に電話をしている場合は、「家業の手伝いをすることになりました」などウソを伝えてしまっても構いません。相手もウソであることは察するでしょうが、入社しないのですから突っ込んで聞いてくることはまずありません。
また、抵抗がなければ「他の企業からも内定が出ました」と言ってもいいでしょう。
そして転職エージェントの担当キャリアコンサルタントに伝えるときは、100%正直な理由を言うようにしてください。それが、以降のキャリアコンサルタント側の方針の手掛かりになる可能性が高いからです。
メールで改めて内定辞退の連絡をする
また、企業に直接応募していた場合は、電話の後に改めて内定辞退の連絡をメールで行うのがマナーです。
メールの内容はおおよそ以下の通りにしましょう。
内定をいただきました○○です
→先ほどは電話対応をしていただきありがとうございました。
→お伝えした通り、内定を辞退させていただきます。
→辞退理由を改めて伝える
このとき電話で伝えた辞退理由との矛盾が生じないようにしましょう。
転職活動において内定辞退をするかどうか迷っているときにするべきこと
最後に、内定辞退をするかどうか悩んでいるときにするべきことを紹介します。
時間がないことを改めて意識する
いつまでも待ってくれるわけではありません。時間がないということを改めて意識して、機敏に行動しましょう。
気になることがあればすぐに確認する
内定を辞退するかどうか迷っている理由に、「企業の○○の部分が不安」ということがある場合はすぐに確認しましょう。
転職エージェントを利用している場合は担当キャリアコンサルタントに、直接応募をしているのであれば企業の採用担当者に連絡を入れて質問します。
ただ、本来こういった疑問は面接などのときに聞いて解消しておくべきです。ですから、「このタイミングで質問して大変申し訳ないのですが……」という態度を前面に出しましょう。
転職理由を改めてハッキリさせる
「転職してなにを実現したいのか」「転職する理由」を改めて明確にしましょう。
そして内定を出してくれた企業に入社することで、それらが満たされるのかを改めて考えてみます。
もちろん、あなたの願いやニーズを完全に叶えてくれる企業は存在しません。
ですが、どうしても嫌な予感がするのであれば、勇気を出して内定を辞退することも大事です。
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