転職活動の面接で「成功体験」を話すときの7つのポイント
転職活動における面接で「これまで(特に前職)にどのような成功体験をしましたか?」と質問される可能性が高いです。
ここではその際の答え方のポイントを紹介していきます。
なぜ面接で成功体験を聞くのか
「成功体験の内容そのもの」を聞きたいわけではありません。成功体験を問うことで、「その人の人柄」を知ろうとしています。例えば、「長期的に勤めてくれそうか」「どのような活躍をしてくれそうか」などを判断するのです。
それでは具体的に、面接で成功体験を伝えるときのコツについてお話ししていきます。
転職活動の面接で成功体験について伝えるときの7つのコツ
目標設定について話す
「なんとなく取り組んでいたら成功しました」よりも、「○○という目標を設定し、それに向かって励みました」というほうが好印象です。また、目標の内容が、「入社後にどのような活躍の機会があるか」を検討する材料になる場合もあります。
「価値観」を伝えることを意識する
一例として、
大きな成功体験を話す→スケールの大きなことを考えている人物
小さくても自分にとって大切な成功体験を伝える→自分の中で常に課題を見つけて、着実に成功・成長していく人物
などと捉えられやすいです。
また、その成功をおさめるにあたって……プランニングを重視したのか、利益の大きさを重視したのか、安定性を重視したのか、他者との協力の重きを置いたのか、などなど「何を大切にしたのか」によっても印象は大きく変わります。
色々な成功体験があると思いますので、転職先の企業に好まれそうな伝え方をしましょう。
成功のために工夫したことを伝える
「成功のためにどのような工夫や努力をしたのか」を伝えることで、面接官は「地道に努力するタイプなのか」「工夫をこらして道を切り開くタイプなのか」などを判断することができます。
また、「このようなことをしたから、成功できたのです」と論理的に伝えることができると、「我が社でも成功してくれそうだな」と感じてもらいやすくなります。
逆に「自分が成功した理由を分かっていない」という印象を与えてしまうと、面接で落ちやすくなるので気をつけましょう。
ウソはつかない
当たり前ですが、成功体験に関することに限らず面接でウソをつくのは厳禁です。回答に困ったからといって、本当ではないことを言うと入社してから響いてくる可能性があります。
ウソが発覚すると解雇されてもおかしくありませんし、最悪の場合損害賠償請求をされることさえあります。
また、「実際にあったこと」あっても話を盛ってはいけません。大げさに話すのではなく、「○○のときは、このように工夫した」など、「あったことについて細かく話す」ことを心がけましょう。
ちなみに、多くの面接官はウソを見破ることができるとされています。
そしてウソを見抜くと、それについて深く質問されることになります。もしくは、その時点で落とすことを決めます。
自慢にならないようにする
まず、成功体験はできるだけ淡々と話すようにしましょう。そうでないと自慢をしているような印象になってしまい、むしろイメージが悪くなる可能性があります。
この辺りの話し方や表情の作り方は比較的難しいですから、鏡を見て練習したり、転職エージェントの担当キャリアコンサルタントなどに見てもらったりすることをおすすめします。
具体的な「話す内容」に関するコツですが、
・成功体験を通して学んだこと
・成功するまでにどのような失敗があったか
・成功するために苦労したこと
・これらを活かして、どのように仕事をすることができるか
などを語ることが大事です。つまり「成功したという事実」よりも、「そこから吸収したこと・考えたこと」こそが重要ということです。
まず結果を話す
「成功体験の内容そのものが重要であるわけではない」とお話ししましたから、成功するまでの過程ばかりアピールしたくなるかもしれません。
ですが、「伝えるコツ」としてまずは、「このような成功体験をしました」と結果を話しましょう。過程を話すのはその後です。そうしないと面接官としても話を聞きにくいですし、説明する側としては話をまとめにくくなる可能性があります。
成功体験のことに限らず、面接では「まず結論→それに関する説明」という順番で話すことを強くおすすめします。
感情を入れる
成功体験を話すときに限らず少なくないのが、「出来事ばかりを説明していて、人間味が薄くなる」というものです。もちろん強調しすぎるのはよくありませんが、「嬉しかった」「悔しかった」などの感情を伝えることも大事です。
ただし、「苦しかった」などのネガティブな感情を入れる場合は、「苦しかったのですが、○○と考えて乗り越えました」など必ずフォローの説明を入れましょう。そうでないと頼りない印象を与えてしまう可能性があります。
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