その不調……もしかして五月病?知っておきたい兆候と対策
新入社員として、いよいよ始動!
新生活がはじまり、熱心に打ち込んでいたけれど、最近なんだか体調が悪い……。
そんな風に感じていませんか?
「慣れない毎日だから仕方がない」
そう見過ごしてしまいがちな小さな変化が、もしかしたら五月病の兆候かもしれません。
放っておいてしまうと、取り返しがつかない事態になる可能性もあります。
五月病のはじまりには、どのような兆候が表れるのか。
どのような対策が必要なのか、不調がひどくなる前にチェックしておきましょう。
五月病ってそもそも何?
誰もが一度は耳にする五月病という言葉。
ですが、医学的には「五月病」という病気はありません。
新入社員が入社したり、高校や大学進学など環境が変わったり。
このような新生活によるストレスが出始めるのが、5月の時期です。
順調に職場になじめている。
やりがいを感じて生き生きと働けている。
という場合は良いのですが、
「上司や同僚と合わない」
「業務内容が想像と違う」
「頑張っているのに認められない」
など、不安や不満を抱えていると、適応障害が起きやすくなります。
この5月くらいに多くみられる特有の適応障害を、五月病と呼んでいます。
知っておきたい五月病の兆候5つ
五月病になると、心身にどのような兆候が訪れるのでしょうか?
風邪やちょっとした体調不良に似た変化が多く、見逃してしまう例が少なくありません。
自分では悩みがないつもりでも、ひそかにストレスを抱えているケースもあります。
4月以前の自分と比較して、気になる兆候が出ている場合は、注意が必要です。
それでは、五月病でよくみられる5つ兆候をみてみましょう。
「やる気がでない・だるい」
五月病でもっとも多いのがやる気が出ない、という兆候です。
理由はないけれど、会社へ行くのが嫌。
朝起きたり、出社の準備をしたりするのがだるい。
友達との飲み会や趣味の時間をこれまでのように楽しめない。
といった変化が起きている場合は、五月病の可能性があります。
「不安がつきまとう」
自分の能力では、役立たないかもしれない。
本当にこの会社で勤めていけるだろうか?
そんな不安を抱えていませんか?
新入社員研修を終え、本格的に社会人デビューしたけれど、自信が持てない。
このような場合、つい実力不足で悩んでしまいがちですが、実は能力が原因ではなく五月病かもしれません。
「食欲が出ない」
食べたいという気力がない。
何を食べても美味しく感じられない。
このような兆候が出ているなら、五月病の可能性があります。
好きなものを目の前にしても食欲が出ない、箸が進まない。
という場合は五月病を疑ってみましょう。
「疲れているのに眠れない」
仕事で疲れているはずなのに眠れない。
やらなければいけないことが頭に思い浮かび、目が冴えてしまう。
五月病になると、このような兆候が多くみられます。
眠れていない日が続いている場合は、体調を崩さないためにも、早めの対策が必要です。
「頭痛や胃痛がある」
風邪や体調不良ではないのに、頭や胃など身体に痛みがある。
このような変化も、五月病の時に出やすい兆候です。
職場の環境が変わったばかりだから、体調を崩したのかもしれない。
そう簡単に考えてしまいがちですが、見逃しは厳禁です。
医療機関へ行ってみたけれど、特に問題はなかった。
という場合は五月病対策をはじめてみましょう。
五月病かもしれない時の正しい対策方法
身体の不調や兆候が五月病かもしれないと気付いたら、正しく対策が欠かせません。
五月病の兆候はいろいろありますが、その元になっているのはストレスです。
まずはストレスのかからない生活を心がけて、心身を休ませてあげましょう。
「兆候が小さい場合」
五月病の兆候が小さい場合は、
「趣味や友達との時間を楽しむ」
「スポーツで身体を動かす」
「美味しいものを食べに行く」
「夜更かしせず、しっかり眠る」
など、自分が心地よい生活を取り入れるうちに、元気を取り戻せます。
仕事のことで悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、周囲へ相談してみましょう。
毎日顔を合わせている上司や同僚であっても、どんな悩みを抱えているのかまでは、なかなか気づけません。
話してみたら、案外簡単に解決できる例もあります。
新入社員だからわがままを言ってはいけない、と抑えてしまうのはNG
早めに相談して、五月病を撃退しましょう。
「兆候が大きい場合」
五月病の兆候が大きく、すでに生活や仕事に支障が出ている……という場合は、心療内科や精神科を受診しましょう。
大げさに感じるかもしれませんが、無気力だったり、不眠や頭痛がひどかったりという兆候は、十分受診するべき状態です。
医師の指示のもと、適切なカウンセリングや投薬を受けるのが五月病を抜け出す最短ルート。心の病気になってしまう前に、専門機関を頼ってください。
・まとめ
環境が変化する新入社員。
5月以降は、五月病の原因となるストレスがどうしても増えがちです。
「学生時代から悩み知らず」
「やりたい仕事を選んだんだから、ストレスがあるはずない」
そんな明るく前向きなタイプであっても、知らない間に悩みや不安を抱えているケースが少なくありません。油断せず、自分の身体へていねいに向き合いましょう。
最近疲れている、自分の時間が取れていない。
という状況なら、意識してストレス発散の時間を取って。
ストレス発散の気力を持てない状態であれば、医療機関で相談してください。
五月病は早期発見、早期対策が欠かせません。
入社後に普段と違う兆候をみつけたら、できるだけ早めに五月病対策をスタートさせましょう。
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