40代で未経験職種・業界に転職するコツ|転職する難易度は?
ここでは40代以降で未経験職種・業界に転職するコツや注意点について解説します。
持っていると有利になる資格についても紹介します。
40代以降の転職の難易度は?
まず、20代の入職率は95%以上ですが、40代の入職率は10%を割っています(厚労省のデータより)。
もちろん、「40代以降で転職するのは絶対に不可能」などと悲観する必要はありませんが、過度な期待を抱くのは禁物であるということも理解しておきましょう。
また、40代以降で未経験職種・業界に転職すると年収が大きく下がる可能性が高いです。特に家族がいる場合は、理解を得てから転職活動をスタートすることが大事です。
40代以降で未経験職種・業界に転職を成功させるための4つのコツ
それでは40代以降で転職を成功させるコツを紹介していきます。
志望動機が大切
これまで身につけてきた知識・スキル、それから実績などをアピールしつつ、「転職先の企業で実現したいこと」や「企業のために具体的にどのようなことができるか」などを書きましょう。
40代以降の人材には、「企業が求めていることを、早めに(もしくは即)こなせるようになること」、つまり即戦力であることが求められます。
ですから、「求められている能力を持っています」という主張をきちんとしましょう。
知識・スキル・実績などをアピールしすぎない
一見、一つ目の「志望動機が大切」と矛盾するようですが大事なことです。
知識・スキル・実績などをアピールしすぎると、転職先の面接官などに「なじむつもりがないのだろうか」「うぬぼれている」などと思われてしまい、イメージが悪くなる可能性があります。
ですから特に「転職先の仕事とは、直接関係のない知識・スキル・実績」などは、履歴書・職務経歴書に書いておく程度にとどめておくことをおすすめします。
面接官から質問されたときに、詳しく説明するくらいに抑えておくほうが好印象です。
自分の市場価値を把握する
「自分の知識、スキル、実績などが、企業や社会から受ける評価」のことを市場価値と言います。直接的な表現を使うのであれば、「企業や社会に、どれくらい求められているか」ということです。
40代以降となると一般的には市場価値が高い場合が多いです。
しかし未経験職種・業界に転職するとなると、市場価値が激減することもあります。
例えば、「これまで接客業に専念していた人」は接客業界では市場価値が高いですが、IT業界から見れば市場価値はゼロに近いわけです。
こういった点も考慮して、自身を客観的に捉えながら転職活動をしましょう。
ただ、自分の市場価値を把握するのは簡単なことではありません。ですから、転職エージェントなどに登録して、担当キャリアコンサルタントと相談をして、分析してみることをおすすめします。
コミュニケーション能力を身につける
特に40代以降の人が転職を成功させるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
率直に言って、企業側としては「コミュニケーション能力の低い年輩の新人社員」は非常に扱いにくいです。社内の空気がおかしなものになる可能性さえあります。
また、40代で転職した場合はマネジメント業務を任されるケースも多いですから、色々な立場の人とやり取りすることになるかもしれません。
40代以降の転職で役立つ資格3選
続いて40代以降の転職で特に役立つ資格を3つ紹介していきます。
「資格を持っている=一定以上の知識・能力がある」とみなされますから、転職活動を有利に進めることができます。
ただ、もちろん「その資格に関係のある業界」への転職でないとほとんど意味がないので気をつけましょう。
中小企業診断士
中小企業診断士の資格を持っていると、経営コンサルタント業、セミナー講師、企業の顧問診断士などに就きやすくなります。
ただし、中小企業診断士の合格率は3~8%程度と比較的低めですから、取得するのであればそれなりの覚悟が必要となります。
宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)の資格を持っていると、保険会社、銀行、ハウスメーカー、ファイナンシャルプランナー、不動産会社などに転職しやすくなります。
ちなみに受験資格はありません。誰でも一念発起して取得を目指すことができます。
また、合格率も15%程度と、国家試験の難易度としてはそれほど高くないと言えます。
介護職員初任者研修/実務者研修
「介護職員初任者研修」も「実務者研修」も国家資格ではありませんが、持っていると介護業界への転職で有利になりやすいです。また、給与などの待遇も良くなる可能性があります。
ただ、介護業界は慢性的に人手不足ですから、40代以降でも転職しやすい傾向にあります。そのため、資格を取得する前に働き始めるのもいいでしょう。
ちなみに「介護職員実務者研修」という資格もあります。この資格がないと、国家資格である「介護福祉士」の受験をすることができません。
介護業界でのキャリアアップを目指す人は、介護職員実務者研修の資格も取ることをおすすめします。
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