ストレスを原因として転職する前にしておきたい5つのこと
ストレスを理由に転職する人は少なくありません。
ですが、実際に退職する前にしておいたほうが良いことがいくつかあるので紹介していきます。
とりあえず転職活動を始めてみる
勢いで退職してしまう前に、今の仕事を続けながら転職活動もしてみるということです。
自宅で求人サイトを眺めるだけでも構いませんし、転職エージェントに登録してキャリアコンサルタントと本格的に話してみるのもいいでしょう。
こうすることで「仕事はたくさんあるし、いつでも辞められる」と実感できると、一気に気持ちが軽くなる場合があります。
人間関係について自分にも問題がなかったかと考えてみる
人間関係についてのストレスを抱えている人は多いです。
そして、精神的に追い込まれると「自分は何も悪くないのに!」と考えてしまいがちですが、本当にその通りなのか一度振り返ってみましょう。
すると例えば、
・上司に叱られてイライラしたが、内容は正論で高圧的でもなかった
・部下が言うことを聞かないが、自分の指示の出し方にも問題があった
・同僚との折り合いが悪いが、同僚にきちんと謝罪していないことがあった
などのことが見えてくるかもしれません。
もちろん、「どちらかが100%悪くて、どちらかは全く悪くない」というケースはなかなかありませんし、過度に自分を責める必要はありません。
ですが、あなた自身の落ち度を分析して、適切な対応(態度を改める、謝罪するなど)をすることができないと、転職しても同じ問題にぶつかる可能性があります。
部署の異動を試みる
部署を異動することでストレスが少なくなる場合もあります。
(異動すべきなのかどうかはあなた自身で判断してください)
「異動するなんて言い出しにくい」と感じるかもしれませんが、
「ゆくゆくは○○な仕事をしたいので、□□の部署に移ってノウハウを積みたいです」などの伝え方であれば角が立ちにくいです。
逆に「今の仕事の△△が辛いので……」などと現状に対する不満を伝えてしまうと、異動できなかった場合にいたたまれなくなるでしょうし、上司からのイメージも悪くなります。
酷いときには、「退職するのでは?」と会社側に思われてしまうかもしれません。
「ストレス要因を消すこと」と「ストレス発散」は別物であると理解する
適度にストレスを発散することは大事です。
ストレスが蓄積すると、自律神経のうちの交感神経が優位になる時間が長くなり、体調を崩しやすくなると言われているからです。
ですが、ストレスを発散するだけでは根本的な解決にはなりません。
「会社で毎日理不尽に叱られて多大なストレスを感じている」としましょう。
このとき例えば、休日に趣味に没頭したり毎日長風呂をしたりするだけで、ストレスを感じなくなるでしょうか。
もちろんそのようなことはありません。
趣味に打ち込んでいる間は楽しくても、日曜日が終わる頃には再び強いプレッシャーを感じることになるでしょう。
ですからきちんとストレスケアをしたいのであれば、定期的なストレスの発散と、根本的な対策を同時に進めていく必要があります。
今回の例では、一例として「自分を理不尽に叱ってくる上司の、さらに上司に相談する」などが根本的なケアとなるでしょう。
転職活動そのものもストレスが溜まるものであると知っておく
経験したことがないと分かりにくいかもしれませんが、転職活動そのものによってもストレスが蓄積していきます。
ある実験では、「職場で上司に叱られたときのストレス」を1とすると、「転職活動で行き詰まっているときのストレス」は1.5ほどになるというデータが出ています。
ですから、転職活動を本格的に始める場合はそれなりの覚悟が必要になると言えるでしょう。
ただ、転職活動は「終わりが見えているもの」ですから、ずっとストレスに耐え続ける必要はありません。また、転職エージェントなどでサポートしてもらうことができますから、上手く立ち回ればストレスを減らすこともできます。
ストレスの影響でこのような症状が出たら転職活動の前に病院へ!
・気分が酷く沈むことが多い(抑うつ状態)
・趣味への興味が急激に薄れた(喜びや興味の喪失)
・食欲が大きく増減した
・体重が大きく増減した
・なかなか寝付けない、中途覚醒が多い(睡眠障害)
・話し方や動作が遅くなった(精神運動機能障害)
・頻繁にイライラする、落ち着かない
・すぐに疲れる、疲れがなかなか抜けない(気力低下)
・自分に価値がないと思える、何かにつけて罪悪感がわいてくる
・集中力が大きく下がった
・なかなか決断ができない
などに該当する場合は、ストレスなどを原因とする「うつ病」になっている可能性があります。心当たりがある方は、転職活動を始める前に病院で診断を受けることをおすすめします。
また、上記の内容以外でも何らかの心身の異変を感じたのであれば、すぐ医療機関に足を運ぶことを推奨します。
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