転職活動でハローワークを利用することのメリット・デメリット
転職活動でハローワークを使うメリット
地元に寄り添った求人紹介をしてもらえる
ハローワークを管轄しているのは「その地域の労働局の管轄」ですから、地域に密着した求人内容になる傾向があります。
「ハローワークに出ている求人は質が低い」と漠然と考えている人もいるかもしれませんが、知名度の低い地元の優良企業などを教えてくれる場合があります。
また、求人内容に記載されていない情報(職場の空気など)を伝えてくれる可能性も。
アフターフォローの信用性が高い
「実際の労働条件と求人内容が違う」などのトラブルが起きたときでも、ハローワークからの紹介であれば確実に対応してくれます。法的対処が絡んでくる場合でも同様です。
転職を強引にすすめられることはあまりない
民間の転職エージェントなどの場合、「転職してもらわないと経営が成り立たない」ため、ときに転職を強引にすすめられることがあります(優良な転職サービスであればあまりないことですが)。
ですが、ハローワークは厚生労働省が運営していますから、そのような事はありません。
むしろ転職者の考えを尊重して、「現在の仕事を継続したほうがいいと思いますよ」という助言をしてくることも少なくありません。
転職活動でハローワークを使うデメリット
ベテランの相談員があなたに合わない場合も
ハローワークの相談員にはベテラン(一般企業の採用担当経験者など)が多いです。
だからこそ質の高いアドバイスをしてもらえる可能性が高いのですが、事務的に仕事をしている人も少なくありません。
また、少し古い知識や価値観しかなく、現代に合わない助言をしてくる人もいます。
「放任主義」になる可能性も
ハローワークはめったに「転職しましょう」「応募しましょう」などの押し売りをしませんが、だからこそ放任主義の傾向にあることも確かです。
例えば、「どう動くべきでしょうか?」と相談しても、「あなたがしたいようにするのが一番ですよ」などと返されることがあります。
転職活動の経験がある人であればそれでも大丈夫かもしれませんが、特に転職初挑戦の場合はどうすればいいのか分からなくなり、事態が進展しなくなってもおかしくありません。
企業のレベルがバラバラ
民間の転職エージェントとは異なり、ハローワークの場合、企業は無料で求人を掲載することができます。
もちろんハローワークで審査はされますが、色々な企業が登録していることは確かです。
「中小企業とも言えないようなレベルの企業」や「従業員数10人以下の企業」は珍しくありませんし、「会社とは言いにくいレベルの企業(自宅の部屋で活動しているなど)」が登録している可能性もあります。
ハローワークの利用が合いやすい人・合いにくい人
合いやすい人
・できる限り選択肢を広げたい人
ハローワークには、民間の転職サイトの倍以上の求人が掲載されています。
ですから、様々な仕事や業種から探したい人には向いていると言えます。
・地元で働きたい人
先ほどもお伝えした通り、地元の企業が多く掲載されています。
また、ハローワークの全国ネットワークを使えば、例えば「東京にいながら、地元の求人を探し、地元で就職する」ということもできます。
・中小企業に転職したい人
ハローワークには中小企業が多く登録しています。
合いにくい人
・大企業に転職したい人
知名度の高い大企業は基本的にハローワークに求人を載せません。
ハローワークを利用しなくても多くの応募がありますし、新卒採用や「特定の能力を持った人材の中途採用」がメインとなるからです。
・好条件の企業に転職したい人
民間の転職エージェントは「非公開求人」という、ハローワークや一般的な転職サイトには掲載しない求人を抱えています。
この非公開求人は得てして好条件ですから、労働条件(給与、福利厚生など)を重視する人は、ハローワークではなく転職エージェントを利用することをおすすめします。
・高いスキルや資格を持っている人
高いスキルや資格を持っている人を求めている企業は、「ハローワークに求人を出しても集まらないだろう」と考えています(実際そのような求人は少ないです)。
ですからスキルや資格を活かせる企業に転職したい人は、ハローワークは避けて転職エージェントを使うことを推奨します。
ハローワークを利用するべきかどうかはあなた次第です
ここまでハローワークのメリットやデメリットを紹介しました。
そして、一概にハローワークを使うべき、転職エージェントを使うべきなどとは言えません。
なぜなら、どちらが合っているのかはあなた次第だからです。
ただ、色々なサービスを利用してこそ転職活動がスムーズに進む場合が多いです。
ですから迷っているのであれば、まずはハローワークと転職エージェントを両方使ってみることをおすすめします。
そしてしばらく転職活動を続けていけば、どちらをメインにするべきなのかが見えてくることでしょう。
コメント