就職活動・転職活動で留学経験をアピールするときの注意点
就職活動・転職活動において留学経験を適切にアピールする方法を紹介していきます。
やり方を間違えると意味がないどころか、少しマイナスになることさえあるので気を付けなくてはなりません。
「留学経験」はそれほどレアなものではなく、既卒の転職活動では役に立ちにくい
大前提として留学経験はそれほどレアなものではありません。
特に中国や韓国、欧米諸国などへの留学はありふれています。
そして、場合によっては人事担当者も「留学経験者」だった場合など、留学について深掘りする質問をされて返答に詰まる恐れがあります。
そのため特に既卒の転職活動でやみくもに留学経験をアピールすると、「今さらそんなことを主張するのか(他にアピールできることはないのだろうか)」と思われてイメージが悪くなる可能性さえあります。
ですから転職活動においては、「前職をはじめとするこれまでの職歴」のことをメインに話しましょう。
「留学経験が、転職希望の業種や企業の業務内容に直接的に活きてくる」というケース以外では、自分からは話さないことをおすすめします。
留学について質問されたときのみ、最低限の回答をしましょう。
履歴書などに留学経験について書くときのポイント
それでも留学経験について履歴書に詳しく書くときは、以下のポイントを抑えつつ文章を作成しましょう。
留学の目的を明確に書く
・アメリカで生の英語に触れたかった
・カンボジアで教育レベルを高めるための活動をしたかった
・オーストラリアで色々な国籍の人と触れ合いたかった
など、最低でも上記のレベルで具体性のある「留学の目的」を書きましょう。
このときできれば「留学したからこその目的」を記入したいところです。
例えば、「リーダーシップを身につけたい」などの目的は日本国内にいっても達成できるでしょうから、アピールとしては「弱い」ものになってしまいます。
そして、ぶっちゃけ「なんとなく留学をした」という方もいると思いますが、その場合はやはり無理に留学の経験について履歴書に記載する必要はありません。
留学によって実際に学べたことを書く
そして留学によって学べたことを記入します。
「とにかく留学をしました」と主張するだけでは何の意味もありません(それどころか悪印象になる恐れも)。
「○○という目的で留学をしたが、
□□という困難があった。
そこで△△という工夫をして壁を乗り越えることができた。
この経験を通じて○○という成長ができた」
という段取りで書くと文章を作りやすくなります。
また、「留学した当初の目的」と直接的に関係のあるものでなくても構いません。
その場合は、「○○という予期せぬ困難があった。~(以下同じ流れ)」で文章を作成すると楽です。
こちらも可能な限り「留学したからこそ学べたこと」を書きましょう。
「国内でも学べること」を記入するのは避けたいところです。
留学の経験が業務でどのように活きるのかアピールする
どれだけ貴重な経験をしているとしても、それが業務に活きないようでは意味がありません。
多少こじつけになってもいいので、「留学経験で○○を身につけました。これは御社の□□の業務で△△のように役立ちます」などとアピールしましょう。
また、「留学によって身につけたスキルや能力を、現在に至るまで磨き続けている」などと主張するのも有効です。
ただ、これに関しても業務に結びつかないのであれば書かないようにしましょう。
繰り返しになりますが、人事担当者からすれば「直接役に立たない留学経験」をアピールする人は、「で?」「それが業務にどう役立つの?」となり、信頼されなくなるかもしれません。
また、逆に「留学経験の活きる転職先を選ぶ」というのもあまりおすすめしません。
留学経験よりも「これまでの職務経験」を直接的に活用できる業種・企業を探すことを推奨します。
履歴書・職務経歴書に留学経験を書くときの形式について
それでは履歴書・職務経歴書に留学経験を記入する際の形式に関して解説します。
留学のタイプによって書き方が異なるので気を付けてください。
長期留学のケース
履歴書の学歴欄に書きます。
「長期留学」のはっきりした定義はありませんが、1年以上留学していたのであれば長期とみなされることが多いです。
「学歴」のところに書きましょう。
現地の学校法人を卒業したケース
現地の学校名を書いて、「入学」「卒業」とそれぞれ書きます。
入学と卒業の年月日も記入しましょう。こちらも「学歴」のところに書くのが普通です。
短期留学のケース
語学留学やホームステイは基本的に短期留学に分類されます。
こちらは履歴書にある「備考」か「自己PR」のところに記載します。
つまりは、記入しなくても全く問題がないということですから、「他にアピールしたいことがある」「希望する業務と結びつかない」というのであれば書かないことをおすすめします。
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