残業のない会社に転職することのメリット・デメリット
「残業=悪」ではありません
いわゆる「働き方改革」などの影響で残業をしない会社も多くなりました。
そして世間では「月○○時間残業」「サービス残業」などの話をまだまだ耳にしますから、特に若い世代の中には「残業=悪」と感じている人も少なくありません。
ですが明確に「悪」と言える残業は、「規定の時間を超える残業」「残業代が出ない、いわゆるサービス残業」など、労働基準法に違反している残業だけです。
また、残業にはメリットもあります。
残業の主なメリット3選
それでは残業に関する主なメリットを見ていきましょう。
給料が多くなる
残業をすればもちろん残業代が出ますから給料が多くなります。
また、「残業代」は「基本給」の1.25倍以上とすることが定められていますから、効率も良くなります。
例えば、1か月(20日)で毎日1時間残業をする人と、全くしない人とでは、少なくとも月収数万円の差が出ることになるでしょう。
ちょうどいいところまで仕事をすることができる
「できる限り残業をしない」というレベルではなく、「ノー残業」を掲げている会社の場合、「もうちょっとでひと区切りつくので、やってしまいたい」というところであっても、定時になればその日の仕事を終わらせるしかありません。
また、例えば「夕方5時が定時で、1つの作業に20分かかる」というケースでは、「まだ4時40分だが、絶対に残業ができないので今日は終わり」などの微妙な状況になってしまってもおかしくありません。
精神的な余裕が生まれやすくなる
「ちょうどいいところまで仕事をすることができる」とも関連することですが、「できる限り定時に終わらせるものの、もし完了しなくても残業できる」という環境であれば精神的な余裕が生まれやすくなります。
残業中は仕事の効率がアップする場合も
小さなメリットですが、残業するような時間帯になると電話などの外部からの連絡が少なくなり、仕事に集中しやすくなる場合もあります。
残業の主なデメリット3選
もちろんデメリットもあります。基本的にはメリットと表裏一体と言えます。
残業代目当てでだらだらしてしまう
残業代をもらうために、あえて仕事を遅くする人もいます。
ちなみに「自分では必死に仕事をしているのに、残業をしてしまう」という人が、周囲から「残業代目当て」と認識されてしまう可能性もあります。
仕事の効率が下がる
「終わらなくても残業をすればいいのだから」という気持ちが生まれてしまって、仕事の効率が下がる場合もあります。
また、さすがにそういった企業は減った印象がありますが、「残業をするほうが偉い」という風潮がある会社もいまだにあります。
そして、「あえて効率を落とそう」という気持ちがなくても、「残業をしたほうがいいのかもしれない」「残業になったら稼げる……」という小さな意識が、結果的に仕事の効率を下げることになるかもしれません。
プライベートが犠牲になる
最初のうちは「給料が多くなるからいい」と思っていても、プライベートの時間が減るということで徐々に精神的に辛くなってくるかもしれません。
メンタル的には問題がなくても、身体的にきつくなってくるという事もあるでしょう。
残業に対してどのようなスタンスを掲げている会社に転職するべきなのか
まずはあなた自身できちんと考えましょう
・とにかく残業はしたくないので、ノー残業がいい
・稼ぎたいので「残業が前提の会社」がいい
・ほどほどの会社がいい
など色々な考え方があります。
まずはあなた自身で、「残業に対してどのようなスタンスを掲げている会社がいいのか」をきちんと決めましょう。
このとき「社会の風潮」などは気にするべきではありません。
転職エージェントに登録することをおすすめします
ただ、
・そもそも自分が残業についてどう考えているのか分からない
・求人を見ていても「残業に関する実態」が分からない
というケースもあります。
実際のところ、「残業について全て求人票に記載されている通りの会社」しか存在しないのであれば、「サービス残業」や「ブラック企業」などが社会問題化するはずはありません。
そこでおすすめなのが、「転職エージェント」に利用するという方法です。
転職エージェントに個人情報や希望条件を登録するとそれにマッチする求人を紹介してくれますから、とても便利です。
転職エージェントは「職場の雰囲気」「人間関係」、そして「残業に関する実態」など、「求人票を見るだけでは分からない情報」も保有しています。
そのため、「絶対にサービス残業はしたくない」「残業をして稼ぎたい」など、残業についての強い希望を持っている人にもおすすめです。
また、転職エージェントの担当スタッフに相談することで、「自分が残業に関してどう思っているのか」も見えてくることでしょう。
(それ以外にも転職全般の相談ができるのでぜひ活用しましょう)
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