現職への不満を整理するための完全マニュアル
「転職する前に、現職への不満をまとめたほうがいい」などとよく言いますが、実行するのは意外と難しいものです。
「不満がありすぎて困る」「まとめるといっても何をすればいいのか分からない」という方も少なくないのではないでしょうか。
そこでここでは、「不満を整理するための完全マニュアル(手順)」を紹介していきます。
不満を整理するための3つのステップ
簡単にできることですので、ぜひ実践してみてください。用意するものは紙とペンだけです。
1:不満を紙に書き出す
頭の中で考えているだけだと、「自分が現在何を思っているのか」が分かりにくくなります。
ですから自分の不満を紙に書き出してみましょう。
スマホやパソコンのメモを使ってもいいですが、紙に書くほうが視覚的にもわかりやすく、よりやりやすくなると感じます。
「パワハラを受けている」「残業が多い」などの重いものから、「使っている机ががたがたしている」などの軽いものまで何でも書き出してみましょう。
もちろん誰にも見せませんから、殴り書きになっても言葉遣いが悪くなっても大丈夫です。
2:不満のレベルを2つに分けてみる
書き出した不満を2つのレベルに分けてみましょう。
ここでは「弱」「強」としてみます。
例えば、「パワハラ」や「残業が多い」は「強」の不満でしょうし、「机ががたがたしている」のは「弱」ですよね。
「1」でいくつ不満を書き出すのかは人によりますが、とにかく全ての不満を「弱」「強」の2つに分けてください。
可能であれば「不満が強いトップ10」くらいに整理できればよいですが、手間がかかって途中で嫌になるかもしれませんから、とりあえず「弱」と「強」だけにしておきましょう。
3:不満の「解消のしやすさ」で2つに分ける
今度はそれぞれの不満の「解消のしやすさ」で2つに分けてみましょう。
ここでは「高」「低」を使ってみます。
例えば「残業が多い」ということが、「会社のシステムのせい」なのであれば解消の難易度は「高」いと言えます。
しかし「残業が多いものの、強制されているわけではない(なんと無く帰りづらいだけ)」というのであれば、解消の難易度は「低」いですよね。
3:4つの不満グループについて考えてみる
不満のレベルで2つ、「不満の解消のしやすさ」で2つに分けましたから、合計で4つのグループができたことになります。
それぞれのグループについてどのように捉え、どう行動するべきなのか解説していきます。
・「不満が強く、解消も難しい」
このタイプの不満が現状のあなたを最も悩ませているということになります。
選択肢としては「転職」の一択になると思います。
・「不満が強く、解消はしやすい」
「現状を変えたい」のであれば、このグループの不満に注目するべきです。
不可能ではありませんので、すぐに解決方法を考え始めて、良いアイデアが浮かんだら即実行してみましょう。
不満が解消されれば転職する必要もなくなるかもしれません。
・「不満は弱く、解消は難しい」
頑張れば解消できる悩みなのかもしれませんが、もし解消できたとしてもリターンが少ないと言えます。
ですからこのタイプの悩みは思い切って無視するのもいいでしょう。
それか、「最小限の工夫でなんとかしてみる」という選択肢もあります。
例えば、「通勤時間が長く、満員電車なので何かすることもできない→ポッドキャストを聞く」などです。
もちろん根本的な解決にはなっていませんが(根本的に何とかしようと思ったら引っ越しなど大きな労力がかかる)、かなり状況が良くなることでしょう。
・「不満は弱く、解消もしやすい」
これについては早めに解消することをおすすめします。
「解決しやすいこと」である以上、放置しておくのはナンセンスです。
例えば「机ががたがたしている」のであれば、机を交換したり、脚の下に厚紙を入れたりすることで解決できるはずです。
小さな不満でもそれが積み重ねるとかなりのストレスになり、心身に悪影響が及ぶ可能性もあります。
「不満が強く、解消も難しい」について深掘りする
そして転職を検討するのであれば、先ほど挙げた「不満が強く、解消も難しい」に分類される悩みに関してさらに深く考えることをおすすめします。
例えば「今いる業界自体に将来性がない」という場合は、別業界に転職するべきかもしれません。
ですが「経営者のやり方があまりにも嫌い」というのであれば、転職するとしても同じ業界で問題はないはずです。
ただ、一人で考えるには限界がありますから、転職エージェントなどに登録してプロに相談してみることをおすすめします(登録したからといって転職しなければならないわけではありません)。
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